療育理念
大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。今度はあなたが愛の運び手になってください。(マザー・テレサ)
私たち「ぽこぽこ」の職員は、子供たちの未来が豊かで笑顔と可能性に満ち溢れるように、日々学び合いながら深い愛情と誠実さに努め、心をこめて療育を行います。
療育の特色
子供が自ら考えて行動する
発達障害は病気ではなく障害であるため、治ることはありません。しかしながら、本人の意識と周囲の理解により、その程度は軽減することができると考えています。児童一人ひとりが自ら何をしたいか、何ができるか、どうすればできるかを考えて行動できるよう、療育を行っています。
幼児さんは挨拶やトイレ、食事等の基本的な生活能力をはじめとし、学習や集団活動を楽しく、自ら進んで取り組めるように療育を行っています。小学生は、必要に応じて発達障害の勉強も行っています。自身の特性を理解し、「ちゃんとする」ではなく、「具体的な行動」を意識することで、失敗を恐れず、小さな成功を積み重ねることで自己肯定感を高め、レジリエンス(へこたれない心)を養っていきます 。
個別支援の充実
個別支援の基本的な流れは、まずは保護者の方にアセスメントシートを記入していただき、児童の生活能力や家庭環境を把握、家庭の意向を確認します。アセスメントシートと児童の状況を参考にぽこぽこで個別支援計画を作成します。個別支援計画をもとに家庭とぽこぽこで児童の特性を理解し、目標を共有するとともに、スモールステップで少しずつ成長できるよう療育を繰り返していきます。
発達障害の特性は様々であり、本人の性格や家庭環境により、変化もしていきます。将来社会に出て、困り事が軽減するよう、集団活動をメインに療育を行なっています。必要に応じて、アートセラピー等の個別指導も随時行っています。
学習
まずは、勉強が習慣化するよう、来所後速やかに取り組むよう促します。また、毎回一人ひとりの学習の記録をつけて、どの指導員でも児童の苦手な所や学習態度等を把握できるようにしています。指導員には、教員免許取得者や塾講師の経験者もおります。必要に応じて特訓を行ったり、ぽこぽこ独自のプリントや教材を作成したりして、限られた時間の中でも楽しく取り組めるよう努めています。
陶芸・アートセラピー
子供たちの心の解放と自己承認を目的とし、療育の一環として、専門家による本格的な陶芸を取り入れています。柔らかい粘土に触れることでリラックスするとともに、指や手を動かすことによる刺激で脳を活性化させます。技術向上のため、課題の制作もありますが、基本的に自分の作りたいものを制作し、想像力を養い、達成感を積み重ねることで、レジリエンスを高めていきます。
また、アートセラピーは必要に応じて小学生以上を対象として行っています。心に不安や怒り、混乱がみられる児童に対して、本人が表現できない思いを色や形で表すことにより、心をリラックスし、思考を整理します。
家庭・地域連携
家庭、福祉・教育施設(保育園、幼稚園、小学校及び児童館等)及び地域との暖かい関係性を大切にし、子供たちが安心、安全に過ごせる環境作りのお手伝いをしていきます。まだまだ発達障害について理解が難しいところが現状だと思います。ぽこぽこでは、発達障害やぽこぽこの療育方針に関しての説明やアドバイスも行っています。
また、ぽこぽこでは、ペアレント・トレーニングを療育の基本としています。子供の良い行動をどんどん肯定し、好まない行動を改善するためには、子供をどうこうしようとするのではなく、大人がどう対処すればよいのかを学んでいきます。
保護者支援
親子関係が良好な状態であれば、共にプラスの関係となり、互いの自立がスムーズに出来て行きます。 障害のあるお子さんを産んだことで、ご両親の戸惑いや周囲の無理解などで精神的な苦痛を感じ、この様な状態から母子家庭になるケースも多く見うけられるの事実です。
周りの暖かい理解や手助けがなければ、日々の生活は辛い状態となって行き、孤独感や極度の依存関係に陥りがちになるのも否定できません。その様な状態を出来る限り回避できるお手伝いをして行きます。